Posted by hsbt on 5 Mar 2019
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Ruby の標準添付ライブラリである RubyGems に、複数の脆弱性が発見されました。RubyGems の公式ブログにて報告されています。
詳細
以下の脆弱性が報告されています。
- CVE-2019-8320: Delete directory using symlink when decompressing tar
- CVE-2019-8321: Escape sequence injection vulnerability in
verbose
- CVE-2019-8322: Escape sequence injection vulnerability in
gem owner
- CVE-2019-8323: Escape sequence injection vulnerability in API response handling
- CVE-2019-8324: Installing a malicious gem may lead to arbitrary code execution
- CVE-2019-8325: Escape sequence injection vulnerability in errors
この問題の影響を受けるバージョンの Ruby のユーザーは、最新の Ruby に更新するか、下記の回避策を取ってください。
影響を受けるバージョン
- Ruby 2.3 系列の全てのリリース
- Ruby 2.4.5 以前の全ての Ruby 2.4 系列
- Ruby 2.5.3 以前の全ての Ruby 2.5 系列
- Ruby 2.6.1 以前の全ての Ruby 2.6 系列
- revision 67168 より前の開発版
回避策
原則としては、Ruby 自体を最新のリリースに更新してください。それができない場合は、以下のコマンドを実行することにより、RubyGems を最新版 (3.0.3 以降) に更新することによって、各脆弱性が修正されます。
gem update --system
もし何らかの理由で RubyGems 全体をも更新できない場合は、脆弱性対応のみを行うパッチが Ruby の各バージョン向けに用意されていますので、以下より入手・適用してください。
なお、開発版については、最新のリビジョンに更新してください。
クレジット
この脆弱性情報は、RubyGems 公式ブログに基づいています。
更新履歴
- 2019-04-01 15:00:00 (JST) en第3版より訳出