Posted by aycabta on 2 May 2021
Ruby の標準添付ツールである RDoc にコマンドインジェクションの脆弱性が発見されました。 全ての Ruby ユーザーは、RDoc をこの問題が修正された最新バージョンに更新することが推奨されます。
詳細
以下の脆弱性が報告されています。
RDoc はローカルのファイルを開くために、Kernel#open
を使用していました。しかし、もし Ruby プロジェクトに |
で始まり tags
で終わる名前のファイルが存在していた場合、パイプ文字以降に並べられたコマンドが実行されてしまいます。悪意のある Ruby プロジェクトは、ドキュメントを生成しようとしたユーザに任意のコマンドを実行させることができます。
この問題の影響を受けるバージョンの RDoc を含む Ruby のユーザーは、最新の RDoc に更新してください。
影響を受けるバージョン
- RDoc 3.11 から 6.3.0 までの全てのリリース
更新方法
以下のコマンドを実行し、RDoc を最新版 (6.3.1 以降) に更新することによって、脆弱性が修正されます。
gem install rdoc
もしbundlerを使っている場合は、Gemfileにgem "rdoc", ">= 6.3.1"
を追加してください。
クレジット
この脆弱性情報は、Alexandr Savca 氏によって報告されました。
更新履歴
- 2021-05-02 18:00:00 (JST) 初版