CVE-2022-28738: Regexp コンパイル時のダブルフリー

Regexp コンパイル時に、ダブルフリーをする脆弱性が発見されました。 この脆弱性は、CVE-2022-28738 として登録されています。 Ruby をアップグレードすることを強く推奨します。

詳細

Regexp のコンパイル処理にバグがあり、細工したソース文字列で Regexp オブジェクトを作成すると、同じメモリが二度解放される可能性があります。これは「ダブルフリー」と呼ばれる脆弱性です。 一般的に、信頼できない入力から生成された Regexp オブジェクトを作成し、使用することは安全ではないと考えられています。しかしながら、今回のケースでは総合的に判断した結果、この問題を脆弱性として扱うことにしました。

Ruby を 3.0.4 または 3.1.2 に更新してください。

影響を受けるバージョン

  • ruby 3.0.3 以前
  • ruby 3.1.1 以前

なお、ruby 2.6 系列、2.7 系列は影響を受けません。

クレジット

この脆弱性情報は、piao 氏によって報告されました。

更新履歴

  • 2022-04-12 21:00:00 (JST) 初版