Posted by hsbt on 21 Mar 2024
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バッファーオーバーリード脆弱性のセキュリティ修正を含む StringIO gem 3.0.1.1 、 3.0.1.2 をリリースしました。 この脆弱性は、 CVE-2024-27280 として登録されています。
詳細
Ruby 3.0.6 以下の 3.0.x 系と3.1.4 以下の 3.1.x 系で配布されている StringIO 3.0.1 に問題が見つかりました。
StringIO のungetbyte
と ungetc
メソッドは文字列の終端を超えて読み込む可能性があり、その後に StringIO.gets
を呼び出すとメモリの値を返します。
この脆弱性は StringIO 3.0.3 以降、 Ruby 3.2.x 以降のバージョンには影響ありません。
推奨する対応
StringIO gem を 3.0.3 以降にアップデートすることを推奨します。古い系列の Ruby で同梱されているバージョンとの互換性を確保するためには、以下のようにアップデートできます:
- Ruby 3.0:
stringio
を 3.0.1.1 にアップデート - Ruby 3.1:
stringio
を 3.0.1.2 にアップデート
注意: StringIO 3.0.1.2 はこの脆弱性の他に [Bug #19389] のバグフィックスを含みます。
gem update stringio
でアップデートできます。もし bundler を使っている場合は、 Gemfile
に gem "stringio", ">= 3.0.1.2"
を追加してください。
影響を受けるバージョン
- Ruby 3.0.6 及びそれ以前のバージョン
- Ruby 3.1.4 及びそれ以前のバージョン
- StringIO gem 3.0.1 及びそれ以前のバージョン
クレジット
この脆弱性情報は、 david_h1 氏によって報告されました。
更新履歴
- 2024-04-11 21:50:00 (JST) 影響を受ける StringIO の バージョンを 3.0.2 から 3.0.1 に変更
- 2024-03-21 13:00:00 (JST) 初版